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習志野バプテスト教会の週報

あるすばらしい日(英語バイブル・T翻訳)

 「あなたがたは、私に悪(あく)を計(はか)りましたが、神(かみ)はそれを、良(よ)いことのための計らいとなさいました。それはきょうのようにして、多(おお)くの人(ひと)々(びと)を生(い)かしておくためでした。」創世記五〇・二〇

 天国で起こっている出来事を知らずに、大きな苦しみを経(けい)験(けん)した人は誰だろうと考えると、ヨブと考えることが多いでしょう。ヤコブの人生にも、それと似(に)たことが起こりました。エジプトにいる息子ヨセフの人(じん)生(せい)に起こっている出来事を知らずにヤコブは毎日を送っていました。ヤコブは息子ヨセフは死んだ、と思っていたのです。ヤコブはヨセフの遺(い)体(たい)を見たわけではありませんでしたが、他の息子たちの言葉を信じたのでした。ヨセフが身に付けていた色とりどりの長服が血に染まっていたのを見、息子たちの言葉を信じました。ヨセフは死んだのに違いないと思ったのです。

 「もしも、ああしていれば」という考えが、次から次へと浮(う)かんできたことでしょう。「もしも、ヨセフを兄たちの所へ遣(つか)わさなければ…」。「もしも、兄たちがもっと家に近い場所にいたのなら…」。「危険な動物から身を守るために、もっとよい武器をヨセフに持たせていれば…」。色々と考えても、後(あと)の祭りでした。ヤコブには、もう、何も出来なかったのです。ヨセフは死んでしまったのですから。この地上においては、愛するヨセフに会うことができない、と思いながら毎日朝を迎えていたヤコブのことを考えてみましょう。誰もヤコブを慰めることはできませんでした。実(じつ)のところ、ヤコブは慰められることを拒(こば)んだのです。

 真(しん)実(じつ)は、ヨセフは死んでいませんでした。しかし、神様はそのことをヤコブにはすぐにお示しになりませんでした。そうすべき理由が神様にはあったのです。ヤコブとヨセフの人生において神様のご計画がありました。そして、それは、二人の人生に影響があるだけでなく、ヤコブの家族全員に、そして全エジプト人に、更(さら)にイスラエルの数(すう)世(せ)代(だい)後(ご)の人々に影響を与えるものでした。神様のご計画は、多くの人々に良い影響を与えるものであったのです。

 ヤコブはヨセフを失って、二〇年以上も何の希望もなく生きていました。ある日、素(す)晴(ば)らしいことが起こって、これまでの絶望が喜びに変えられることを想像してみてください。その前の晩、いつものように、「愛するヨセフは死んでしまったのだ」と悲しみながら床につき、そして目を覚ましました。これまでと何も変わらない普通の一日が始まりました。しかしその日、ヨセフは生きていて、パロの次の位についていて、ヤコブをエジプトに招いていると知るのです。

 あなたは今、人生の大きな困難に直面しているかもしれません。「なぜ?」とか「もしも何々であったら」という言葉が次々と出てきて、苦しんでいるかもしれません。神様はあなたが経験している苦しいことの理由を、今は、明らかにしていらっしゃらないかもしれません。ある日、ヤコブにとってすばらしい日が訪れたように、あなたに対する神様のお心が明らかにされ、その試練の目的が明らかにされる日が来ます。神様を信頼しましょう。いつでも、神様は素晴らしいお方です。善に満ちたお方です。エレミヤ二九・一一を読んでください。(マーサ・カクラン宣教師)

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